胸中・謝罪会見!/ふじりゅう
ばしゃあ ばしゃ ばしゃあ
そのシャッターはまるで、曇天の最中行われた花火の爆音に警鐘を鳴らす、鳥のわななきの様であった。さしずめ私を刺すフラッシュは、小鳥が花火を怯え、何者かかと照らす行為に等しく思えて。私は、そこへ座る。始まった。
「此度の賞味期限偽装の件は、本当に上層部が把握していなかったのですか。」
そう、私は、自ら指示した賞味期限の偽装によってこの場に立たされている。
「パートの社員へ責任を押し付けていますが、会社としての責任を負う義務はないとお考えですか」
パートの女性とは、37歳の嶺口祥子を指す。彼女はもちろん私を含めた上層部の指示で、賞味期限を記述した
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