ばらばらに固まり、渦巻いて飛び散っていく/ホロウ・シカエルボク
 
ととことんつきあうために、俺はこんなものに手を付けたのではなかったか…いや、そこらの青二才がよく口にするような、コミュケーションツールとしての意図はまったくない、重箱の隅をつつくように探してみればもしかしたら欠片ぐらいは見つかるかもしれないが…俺は結局のところ、自分自身と話がしたいだけなのだ、様々な理由のために表出することがままならぬ俺自身と、心ゆくまで語り合いたいだけなのだ、俺は初め、書いている連中はみなそういうものだと思っていた、でもそこそこ沢山の似たものたちと話すうちに、意外とそういうものでもないのだということを知った、ただの虚栄心がために、やたらと奇抜な形態を次々と用いるだけのものもいたし
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