フルーツオブザルーム/水町綜助
 
夏のTシャツは、青リンゴの匂いがした
西日の照りつける中、光に透けた脇の下の
肌とコットンのスペース
伝う汗は、覗き見た生活のように
ゆっくり下へと降(くだ)っていた
それは空想で、上着を脱ぐ、季節がくる。
降る前に、一旦気温は、体温を超え、
急激にさめていく放射冷却の星空
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