水面、ってテも、なくはないし。/ホロウ・シカエルボク
 
思い出すんだ、そうして喉のひどい渇きを覚える、そりゃあ、どこに行っても同じかもしれないよ、だけど、俺、大きな本屋がある街には友達がたくさん居るんだ、なんだかんだでバランスは取れてるんだ、もちろん、日常を謳歌するくらいのバランスってことさ、生きることと環境は関係ない、もちろん、自立してからはって話だけど、俺は周りのせいにはしないよ、すべて理解した上でそういう人生を背負ってる、距離の取り方を覚えたら誰を殺す必要もないんだけどね、何人かの殺人者にはそのことを教えてやりたいと思うこともあるね…明かりを消せば少しは涼しい思いをすることも出来るけど、休日の夜は寝つきが悪くてさ、ついこんなことをして遊んでしまう
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