夏の歌/
ミナト 螢
ジャケットを着ると
黒いフレームに
収めた笑顔が
飛び散らぬように
抱き締めたくて
背筋が伸びる
真っ直ぐにただ
空を目指すのは
鳥だけで良いと
僕は思うんだ
胸のスクリーンに
透ける面影を
綺麗に映せる
水溜りの雨
僕は好きだな
明日になったら
消えるとしても
心のざわめき
跳ねる足跡
超えてゆきたい
夏という虹を
食べてしまいたい
愛という音を
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