バッド・アティチュード/ホロウ・シカエルボク
 

さあ、とくと御覧あれ、なに、遠慮は無用だ、その辺の連中よりも、俺は見られることにはずいぶんと慣れている、もしもそういうことを気にしているのなら、君、本当に、少しも気など使う必要はないんだよ、特に関係のない相手に対してそうであるように、露骨に無遠慮に眺めていただいて一向に構わない、そもそも、俺はある種の覚悟でもってこの世界を生きている、そのことについて特別詳しく語る気はない、それは俺の個人的なスタンスというものであって、俺の中で完結していればいいだけのものだ、スタンスを殊更に語るのは、政治家か、あるいは、そいつらを叩きまくる連中がすることだ、そして、そんな連中とは一生涯、俺は関わる気はない、実際
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