六十歳の定年に仕事はお払い箱にされた/こたきひろし
から電話して貰ったら六十歳過ぎているから無理と断られたたらしい
そこを相談員さんが推してくれた
二十五年の経験とフォークリフトの有資格を言ってくれた
それじゃあ会ってみてから考えますの返事だった
面接してくれたのは三十代位の男性でそこで二番目にえらい立場だったらしい
十分位の面接だったが採用してくれた
救われた
世の中の廃棄物になりかけた所を拾ってくれたのだから
あれから三年
俺はまだそこで仕事している
定年のない会社だから
低所得者は
死ぬ直前まで働かなければ生活できない
アジアの島国
にっぽんに万歳は
しないよ
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