波紋/
ミナト 螢
ひとりになると
宙ぶらりんだ
信じることも
期待することも
釣り糸を垂らす
時間を抜けて
餌だけ食べてる
イージーな暮らし
誰かの海が
側にあった頃
心の動きを
魚拓に取って
掴んだ身体に
洋服を着せた
揺れていたんだ
魚のように
震えていたんだ
カモメのように
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