まいご/来世の
 
かぎり遠くへ捨てなければいけません。行くあてを迷っているのがばれないように交番のおまわりさんに会釈して、三分の二の確率でもらえる愛想笑いに含まれる、あいまいな色味と後味だけをよい、ものと思いたくなるのです。
今日ものこり一枚の小銭で、しゃべらないを買おうと決めました。あたし、謝ったらはなまるくれるひとの尾ひれになりたいです。はなまるくれたら誰だってかまわないのですけれど、夜ごはんには親子丼をつくって待っています。
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