ほんのり明るい/
秋葉竹
思うんだけどさ
月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね
それでね
木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
どこにも
忘れずにはいられない
さまざまな欠落の整理をしようと思うんだ
小さく簡単なもののなかに
光のあなたがいてくれるのなら
僕は切ない言い訳なんてもう
考えなくてもよいのかもしれないだろ?
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