夢路/
梅昆布茶
ぼくの朝は完結しないつめたい夜を引きずってはいない
ぼくの大腸は閉塞して夜をためこんでいたけれどもね
カーテンを引くと天使はねぼけまなこで羽ばたいている
窓からのぞくと景色のはじに満開の桜の樹があって
いくつかの峠道をへて空にのみこまれてゆく路がある
それはだれでもがたどれる路なのだろうか
それともときどきしか垣間見れない夢路なのだろうか
ぼくの夜は道玄坂か代々木公園のあたりに紛れ込んで
ちょっと休息をとっているだけかもしれないのだ
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