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吉岡孝次
ときに
生い茂る水の葉が
トランポリンのように揺れる
五月
枝をなで
児童公園をあとにする
柔肌の草を踏み
川へ ──
二年後に
堤は整地されるという
今は点在する
黄色い花が白く昇華し
日の中に消える幻
昼のまぶしさに手をかざすことがわずかにできるだけだ
寝転んで待つ
滑る足音
うららかに
空は抜けてゆき ──
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