こころを濡らす4月馬鹿の日/秋葉竹
 
運命と
目と目があうのはさくら降る
まだ肌寒い4月馬鹿の日



泣くのなら
いつもの棒つきキャンディが
溶けて流れた黄昏にしな


目は優しい
口は軽くてほどほどに
好きって言われてがぶりといかれる



本能の
おもむくままに好きになり
わるもの承知でつらぬく純愛



罪の夜
ダメになるほど優しくて
弓矢をギリギリ引き絞る月


へぇ、それが
寂しい幸せとかいって
あたしの幸せ茶化すんじゃない


怪獣が
あのビルこわす無邪気さで
この愛こわすあなたのリアルさ


その街が
だいじな陽射しの降る街で
むかしのしあわせ濡らしてきゅんきゅん






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