てるてる坊主と相合傘/
小原あき
てるてる坊主と相合い傘
うっかり雲が太陽を隠す
しょげた背中が濡れている
この道の匂い、土の匂い
季節外れの雪が降り
繋ぐ手が寂しく冷たい
門出を晴れにできなくて
ごめんと泣いた君だけど
もう今までのように
会うことのない君だけど
君のおかげでいつでも
いつまでも
太陽はあるんだよ
戻る
編
削
Point
(1)