FreeBird/梅昆布茶
僕がサラリーマンだった頃
自称自由人らしき若者に侮蔑されて
僕が学生だった頃
就職組から学生なんて甘いよと言われて
結構傷ついて考えたあげく
僕は鳥になって
いつか誰も知らない国まで飛んで行く事に したんだ
人生の栄養学も知らず
さしたる美学もなくて
それでも鳥になりたかった
僕はいまなにを基準に誰を愛しているんだろう
確かなものってひと握りもないのにね
満たされた心がひとつあればよかったのだけれど
鳥になって羽ばたきながら啼いている
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