黄金/後期
国際的に見せつけてよ!アンダースローされたボタンエビを、おのーはキャッチした。少年野球の経歴が活きた瞬間だった。しかし、その少年も嘘だった。むしろ少年サッカーだった。むしろ右で蹴り返したい、おのーであった。でも、あの小野では、間違いなく無かった。斧、であった。だから、小さい頃から、銀ですか?金ですか?と、沼のように周りから揶揄されるのであった。きまって、そんな時、おのーは、黄金と即答するのであった。黄色味がかった金。より金を香ばしい色にしたいと希求するおのー少年であった。おのーはさぁ、すごいキャッチャーだよ、と、ビビラさんが笑った。ババオがビビラに変わった瞬間だった。ビビラさんを、まだババオさんだ
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