厭世/ルラ
 
瞑想する 内面の
冬枯れした 感覚
糸はみな 途切れ
気力の輻射は 尽きた

心底の 廃墟を
刃毀れした 憎しみが
夜風となり 撫で
破風のうえには 妖星が流れた

女の 厭世詩を
青の美と その火として
輝きだった 思想へ
燎原となるよう 与えた

希望など 壊れてしまえ
大理石を 砕け
砕片が 転生する
暗い花の 馥郁たる

燃える 臨界を
逸した 研究
増減する 知識
永続する 自己軽蔑

退屈な 殺気を
横溢させる 没義道
下らない 外の世界とは
絆を 裏切りが繋いでいる

属さずに 到れば
血と詩とを はや境せず
善悪や 禍
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