なんでもない日/卯月とわ子
今日は何色でもない
なんでもない日でした。
朝日が昇って
みんなが活動を始めて
貴方とお別れをして
今日が貴方の日になりました。
永遠のお別れと言うやつですね。
わたしと貴方の距離は
他人から見れば遠いものだったのかもしれません。
優しさのほんの小さなかけらを
気まぐれに貴方に渡していたわたしと
それを全力で受け止めようとしていた貴方の
熱量の違いは一目瞭然でした。
わたしは貴方が嫌いでは無かったけれど
心地良いと感じる距離は遠いものだったんです。
今となってはただの言い訳でしかないのかもしれませんが
貴方と過ごした10年は楽しいものでしたよ。
貴
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