やさしげな審判/ツノル
「パートナー?そうよ、彼のことよ」。
戯けてひらいた手のひら。細い指先が小リスのように動きまわっている。
「ねえ、そこの黒板をもう少しだけ左にずらしてみて、、、」
汗をかきながら揺れる大輪の向日葵。
彼女は笑顔を周囲にふりまきながら、てきぱきと仕事をこなしていた。
インタビュアーはマイクのスイッチを切ると最後にこう付け加えた。
「そうね、オードリー。あなたは離婚してからもう何年も経つんだわ、、」
しかし、その夜には残酷な審判が潜んでいた。
あたまの中で雷鳴が轟いた。彼はしっとり濡れたシーツを大きく羽ばたかせると、突然ベッドの上で膝をついた。そしてむき出しになったオー
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