研ぎ澄ます「私の冷静さ明るさには見えない」/環希 帆乃未
 
熱いうちに打て
命ずるままに打ち続ければ 一本の切れ味のある
詩が完成するんです

納得が訪れる事を恐れる
きりきりと弦を張って弾く
バチで弦が切れて 頬を切っても弾くんです

切れ味の鋭い刃の上を歩く
落ちないように調節する
切り傷すら負わないけれど 高い所にいる
落ちたからって死なない 忘れない

どうしたってはらはらとするなんてありえない


何処に落ちたって変わらないわよ
無くせる作品など何処にも有りはしない

熱いうちに打ち
きりきりと弦を張って
刃の上を歩く

楽しいの とっても
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