箱を開ける/はるな
 


これからあと
いったいいくつの箱を開ければよいのか
ぐったり濡れた僕に箱は届く
僕は開ける
そしてまた箱がある
僕は開ける
また箱がある
僕は開ける
箱がある
僕は開ける
箱をあける
ふしぎなのは
この箱がいつまでも小さくならないことだ

なぜ
この部屋にも
時間が流れていると信じている?


戻る   Point(2)