若らん!2(思い上がり編)/若乱
18.12.28
生きているという罪に
無意識のうまい漂い方のできる人たちが
慰めの唄を歌い続ける
僕の小ささが失ったものたちの
回収はもうできない
ただ生きているのなら意味はないのだ
ただ生きているだけなのなら
しかし、僕はどうしてか
死んでいる暇もないような気がするのだ
ある日世界は、享楽の強者の地獄に思えた
ある日世界は、あるように、必然に回る、完全無欠の仕組みに思えた
ある日世界は、ひとひとの支えあう、最大幸福を目指す情に包まれた神の涙に思えた
カルマもない
目的もない
ないといえばそうだろう
…
着地
見えない世界に
所在なさげに
泣く 人々
2019/1/28
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