えんばー4/若乱
の天気を占うように
2017/11/14
切り株から萌芽している
何を吸ったらこんなにも
黒々と生きる意志蠢いて
少し羨ましい
2017/11/14
何も解決しないのに
僕は変わらす詩を書いている
もう切り倒されたはずなのに
大きなケヤキの切り株は
生きようともがき
だらだらと木口から樹液を垂れ流す
まるで泣いているかのようだ
2017/11/14
朽ち果てるまで笑ってみたら
ほどかれて土に還るでしょう
忘れ去られるように
シイタケの餌になるのでしょう
あるように生きるべきなら
僕はあの時抱きつけばよかった
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