新しい黄昏/犬絵
時の
進み方を
しっかりと知るほどの
勝手に
しなだれかかる
時代が来ている
作られた哀憐が
小さな音を立てて
ぼう、っと燃えている
忘れられない
想い出のダンスを
気高く踊る猫2匹は
今はいない
渡りきれない
一本橋なら
ひとりっきりでも
心を傾けるように
描ききらねばならない
そこで描かれた絵が
心のカタチを
伝えることを
諦めない涼しげな声をあげる
涙に陽は落ちるか
意地悪な黄昏の色のことだけではない
悲しみの歴史を
みんな知っているというが
さてさて
黒猫の瞳に春が
いつやって来るというのだろう
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