したいのそばに咲くハな 捨て息 それは赤い/狩心
だ
誰にも目撃されないと
約束したのに
中に写る中ではない鼓動
朗読の中に潜んでいる体液
沢山の死に飢えて
沢山の裸体が踊り
死の上に立とうとしている
突然言われても分からないシ
千差万別の裸体詩
真裸万象の如く
秘め事の影
ゆらり
竹刀を振りかざす
君はまだ諦めないだろう
無に還るそのときまで
」
知っていた
生まれる前から
オールが擬意擬意と水面を撫でる
それらが
何かを脅かすとしても
渡しの心はそれらを無視して
純粋に生きることを選ぶ
単一のオールが
胸の中の筋肉をほじくり回し
渦巻きの苦悩を
エンジンとして
舌の無い渡しは
深遠の黒の中を
主観軸をも無視して
ぐるぐると回る朗読
存在しない岸辺に振動を届けようとしている
セイメイはまだ
そこに在るのか
ああ
少なくとも
おまえだけは、
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