したいのそばに咲くハな 捨て息 それは赤い/狩心
進みたかった
やり直したり
足踏みしたり
違うルートを突き進むのではなく
ど真ん中を正しく進みたかった
正しいルートは分かっているのに
そのルートを進むことができない
違うんだそうじゃない
何度もパズルを組み替えた
大切なものを捨てることが出来ずに
ただただ強くなっていった
もうこれ以上強くなっても意味がなかった
求められているものは強さではなかった
求められているものは純粋さだった
大切なものではなく、
本当に大切なものだけを掲げる必要があった
20年前から知っていた
こうなることを
そして
20年前に既に見つけていた
本当に大切なものを
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