心臓と星/狩心
段落を改行し
シシャの歌を歌いながら
道路をシシャで埋め尽くす
川に架かった橋まで来ると
ぼーっと水鳥を眺める
水鳥を眺めて
橋の下を潜る船が作る
水面の波紋を
ぼーっと見つめる
スマホを片手に 疲れて眠って
もう二度と
目を覚ますことはない
シシャノユメ
丸くてデカイ 決の穴から
チが
滴っている
現実はこの
公衆便所の中に
すべて詰まっている 糞だ
流れない どうしたら流れるか
手を突っ込んで掻き回す
顔に飛び散る子供たち
そしてふと、我に返る
ドアを開けて
腕を洗い流す
腕を洗い流して
洗面所に腕を置いていく
闇の中に消えていく
片腕の人外
ひとり
それを追い掛ける 孤児の少年
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