六時の冬空/邦秋
愛想笑いで過ごした昨日は可哀想だ
そんな反省を笑ってる
感傷的に慰めてくる君も結局不干渉
そうさ僕は「対岸の人」だね
抱えきれない想いを綴って
折り畳んで君の知らない僕を脱いで
開けたドアも 明日は閉じたくなって
誰も気づかぬ新月になって
相性が合う そんな風に思ってくれた
対象は日差しに恵まれた向日葵
時が流れ 綴った想いも
蜘蛛の巣から零れ忘れ去られて
この手をとって岩間から引っ張って
誰も傷つけない太陽になりたくて
海を青く煌めかせては 刹那 消えて
いつの間にか眠りに落ちていて
ふと目醒めたときの窓の外
夜明けか夕暮れかが判らぬ
冬の薄暗い六時の空
人は僅か一言の言葉で
総てを理解されるはずもないから
光求め 時には闇を愛し
相対する自分と共に生きてる
生きてる
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