芸術の軌道/朝焼彩茜色
 
 芸術の軌道に緩急リズム良く
 放って追いつけない
 
 何はともあれと戯れ 愉しみ 親しみは色濃く
 沈んでは浮かんで
 例えようのない探りに徹する
 天にはめた星を外すような
 組み立て式の歩み 芸術の行方
 その軌道に放たれた 命そのもの
 意識の隅の繋ぎめでこの世の感覚が生かされている
 感嘆を呑み込んでどこへゆく芸術
 世界で起きている悲しいこと全てに
 軌道として形あるものとして
 芸術が醸し諭しあらゆる平和の源の種を生んでいる
 そんな気がして
 芸術の行方に便乗して大空を翔ぶ
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