真夜中の微笑み(クリスマス詩)/秋葉竹
 



街は彩られた光の速さで進みます

だれとも約束なくひとり

吹かれる風も音を立てて

顔や首筋に噛みつきにきます



心にある

瓶の蓋を閉じてみます

迷いや寂しさはすぐに

心のなかで黒々と毒となり

静かに

あたたかいやさしさは

死んでいきます


何があるというのでしょう

朝 あたたかい 新しい 朝日の あたる 心

苦しみや悲しみをときほぐしてくれる

お日さまの光をみとめることが

たいせつなおこないのように思います



だからなにもいらない心を

じぶんのなかで
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