鎖国/卯月とわ子
わたしを測るものさしと
変わらないリズムで過ぎていく日々
この二つが欠けてしまったら
わたしはどうなるのだろう?
毎日何度もわたしを測り、確認し
毎日同じリズムで過ごす
わたしの決めたわたしへのルール
それが無くなったら楽になるの?
わたしはそんな楽を求めてはいないのに
世界はそれを許さない
わたしの拒む者たちがわたしを拒む場所へと
引きずり出そうと手を伸ばす
それを世間は親切心だと言う
わたしには恐怖でしか無いのに
わたしはわたしが管理できる
小さな世界を望んでいるのに
世界の広さを教えようとする手は
いつまでもわたしを追いかけてくる
逃げようと足を動かしても
いつかは追いつかれるんだ
でもまだその時じゃない
まだその扉は開きたくない
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