歯車ギギギ/ふじりゅう
コケまみれを払ったら夢が汚れた
ぷしゅ ごー が 耳で回る部屋
社会の敵でもなく
社会の悪でもなく 空気の
僕はプルトニウムで
人間辞めてしまいたいな
缶コーヒーに脳みそを移植すれば
そいつは生き物になるのだろう
バラバラと散らばる砂 埃 声 が
星々に見えた 何故か楽しげな
今見えている夜空の貴方は
今も生きているのかい?
何千光年超えて
折角ここまで来たのだから
ざら ざら 皮膚を撫でたら
薄皮一枚に守られた 僕がいた
リボルバーを回してたまたま
受精しただけの 僕だった
ひとりの小グモは消化器の裏
休憩所のドリンクの外
窓ガラスに指紋を ぺた
と生まれた意味を押し付け
ギ
蠢き出す
僕は 灰皿の中
ドアを開けたんだ
ぷしゅ。
ぷしゅ。
がん。
がん。
は・・
また冷たく裏側の蜘蛛を指に乗せて
話し声と妄想で夢が汚れた
鳥の 花びらの 街はまだ穏やか
社会のどこでもなく
社会の何処にもない 僕は
僕は プルトニウムで人間
辞めてしまいたいな きっと
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