詩を書いています/水宮うみ
 
他者の放つ言葉でたくさん傷つけられてきたし、それと同じくらい僕も他者を言葉で傷つけてきた。
これからも他者と傷つけ合うだろう。悪意がなくとも言葉で人を傷つけてしまうこともあるし、言葉では人を慰められないこともある。
それでも、僕は詩を書く。言葉は不思議なことに、詩のなかではキラキラ輝くから。
詩の形をした言葉たちは、生きているみたいに色んな表情をみせる。

詩というものは、現実と切り離されてはいない。僕らが普段使う言葉をもとに書かれているから当然だ。
だけど、詩は現実とは違う世界を見せる。想像は現実から遠く離れた場所へと運んでいってくれる。
個人的な気持ちを書いていたはずが、自分でも
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