eternity/ピッピ
いつまでも星の見えない東京をピンクに塗った兄貴を和姦
声優の違うのび太は土曜日の昼ドラなんかに癒されている
ジーパンのチャックを開けてメギラマと唱える男子トイレの隅で
廃校も今じゃ近所の野良猫が世界征服する秘密基地
百均で売るためだけに薄くなる国語辞典に載れぬ僕の名
朝靄が途切れる前に帰宅する 監視カメラに映れテロップ
彫刻を「ダメだ!」と殴る横顔はポーというより猫に似ている
「御行儀が悪い!」とマダム。いいじゃない、犬にワインを舐めさすくらい
目薬を忘れた今日は欲しかったGUCCIのバッグも買ってもらえない
「死にたい人が勝手に死ねばいいのにね」うす桃色の口紅のうた
ご主人が目覚める朝には火に焼かれパンに乗せられ首を吊られる
行き先も書かないバスは反抗期 23時を駆け抜けている
死ぬ時は緑の縄を棺桶に入れてよって君向こうでも死ぬの?
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