夜、その自由で自在な/
秋葉竹
こころの潤いもない
こころの歓びを感じるには
甘酸っぱい、
熱っぽい狂信が必要となる
その儚さ
そのとき
宙に止まった雪の想いは、
羽を休めるように
地上に降りてきたのだと
聞こえないほどのささやき声で
私にそっと打ち明けてくれた
それはみんなが憧れる
毛羽立ったこころを
しっとりと慰めてくれる
小さな声の雪の歌なんだ
歌を歌うのは、
だれ?
問うは、自由な私。
雪をすくうのは、
だれ?
問うは、自在な私。
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