恋文/腰国改修
 
ロクロック鳥は
決して慌てない
地鳴りがしても
全集が消えても
ロクロック鳥を
見たことがない
食べたこともない
ロクロック鳥が
飛べるかどうかも
知らない


ロクロック蝶は
もちろん、ヒラヒラ飛ぶ
自らの性に悩んでいる
飛ぶことが出来るのに
方向音痴で迷う


あなたは
いつも、下を向いていた
鳥を地面に埋めたから?
恋文は
一度もくれなかった

悲しい私は川向に
取り残されて
あなたに会いたい
蝶に、なれたら
目に見える
美しくなくていい
蝶になりたい
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