ディナー/
山下ヤモリ
躰から流れ出て床を這い広がっていくのが言葉じゃなく、僕の意識を撃ち抜いた銃の口からうっすらと天に向かって立ち昇っている煙、それが言葉だ。
そうか、そこにあったのか。
無味の真っ赤なソースと
墓碑代わりのクレソン、
さあ硬いお肉を食べてよダーリン。
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