美しい詩/腰国改修
 
美しいし詩を書きたいと思っていた。しかし、よく考えたら美しいし詩は書けない。それは、責任ある詩は書けないという話の延長上に関係する話かもしれない。

そもそも、美しい詩などあるだろうか?たとえば、文字の並びが美しいとか漢字と平仮名の配分が美しいという詩はあるだろう。しかし、詩そのものが美しいということはない。

いや、たとえば美しい家族愛や、美しい山里の風景を書いた美しい詩があるではないかという方もいるだろう。しかし、それは、家族愛や山里の風景が美しいのであって、詩そのものが美しいとはいえない。書き手が家族愛や山里の風景という美しい対象をその詩作上の技法をもって写し取ったり、表現したりして
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