ありか/
秋葉竹
深夜
運だけ頼りに
歩き出した、情熱もなく
黒のスーツを着た
貼り付けられた影たる己を知り
着飾る自由を求め誇る
街を闊歩する人の目、その喧騒に
落ち着かず
夜の静寂に逃げ込むのか
事を成せない憤怒を棄て去り
研鑽を拒んだ明らかな怠惰
諦念にまみれ
焦燥を手放し
夜を過ごす
黒い想念
たましいも
二度と持てないのか、情熱の在り方は?
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