あこがれ/ゴデル
 
秋の空の
その
一番遠い所で
蒼く揺れていた
あこがれ
片思い

好きだった
だけど
決して
口に出して言わなかった

そばにいるだけで
よかった
それで充分

会っているとき
この地上が
海の底なのか
雲の上なのか
わからないくらい

好きだった

人見知りな彼女は
とげとげしく
近づくものを
不安にさせた

だけど
鈍感な僕は
彼女のとげで
指が血まみれになっても
痛くなかった

寝ても覚めても
見惚れていて
麻痺していたんだろう

僕は自分に誓った
生き物としての勘
「距離を保つこと。」

だから友達でいら
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