道化師/あおいみつる
 
おくびょうなこころ
ふるえる
ふるえる

いたみとかなしみ
つくろえない

とりつくろえば
道化師のようで
なぜかかなしい

わたしの居場所はない
おそろしくて
はずかしくて
逃げ出したい

こころの傷は癒えない
だから 皆に
見すかされて
はだかにされて
みせものにされる

人間として生きられない

そういう痛みもあるものだ


戻る   Point(4)