無限の樹形図/
ミナト 螢
絞り出すように
言葉を紡ぐ
賞味期限のない
ケチャップみたいに
延々と垂れ流し
血液と合流する
赤い眼差しが
落とした
樹形図が伸ばしていく
枝の数だけ
生まれる言葉を
どんな風に
扱えば良いのか
足踏みしながら
甘酸っぱい
林檎の実をもぎ取り
奥歯で探す無限の夢を
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