きみの寝息と夜の街/
水宮うみ
きみのきらきらしたまばたきが星を生んだ。
夜の街にも光はあって、そういう種類の希望をきみはぼくにくれた。
きみの寝言はいつも幸せのかたちをしていて、だからこの街がまっくらになることはない。
夜になるとすぐに眠るきみのからだは、ぼくには蛍みたいに光ってみえる。
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