秘密/ミナト 螢
 
目立たないように
言葉を包んだ
ガムの銀紙で
生温かく

あの爆弾は
破裂する前に
風船を作り
香りが抜けた

味のなくなった
人間がいたら
渇いた喉を
何で濡らそうか

銀紙で丸めた
嘘や本音を
いつかは誰かに
伝えるのかな

隠したままの
秘密は重たくて
櫛でといてやると
髪が流れた
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