永き静けさ/
木立 悟
に
怒り悲しみ笑う日々
様々に分かれ断たれ 隣り合いながら
積もった埃に視線で絵を描き
壁の紙魚を繋いで地図を書く
繰り返す嵐にちぎれちぎられ
数億年の波の下に置かれても
どこまでも今日の目は今日を見て
仕方の無い痛みに閉じられてゆく
灯に照らされ現われる足跡に
降りつづく羽を憶えながら
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