逆光/
ミナト 螢
背中を向けると
トンネルになる
黒づくめの夏服が
消えるまで
面影を見てた
数秒間に流れた記憶が
今を感じる
渡っていくのは
青信号でも
赤信号なら
止まってくれる
君の正しさを
見届けるように
僕を振り切った
逆光の中で
林檎をかじりながら
歩き出すタイミングを
待っている
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