流星/水宮うみ
星の上で、星のように僕たちは出会った。
お互いの心へと、まるで流星のように恋に落ちた。
だけど、僕たちは変わっていく。
僕が君を好きだって気持ちも、君が僕を好きだと思ってくれていたことも、季節のように移り変わっていってしまったね。
僕は君の嘘にうんざりしてしまったし、
君は僕の臆病さに嫌気がさしてしまったんだろう。
でも、お互いがお互いを好きじゃなくなってしまったことで、
僕たちの間のすべては無駄になっただろうか。無意味になっただろうか。
そんなことはないはずだ。
永遠でないものにだって、星のような美しさが、星のような意味があるのだ。
だから僕は、君と僕の間を流れたあの星を、忘れないよ。
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