僕たちの失敗/
ミナト 螢
黒板に書かれたチョークの傘を
否定もできずに粉を浴びた日
君と僕の名前を消しながら
ためらう心は嘘じゃなかった
楽園だと思って飛び込んだ胸には
とっくに誰かが住み着いていて
これが現実なら僕たちに雨は降らない
友達のままで距離を保って
素晴らしい天気の空に君を浮かべ
ボタンみたいにいつも側にあって
澄まし顔の表情で守るよ
インスタントコーヒーに朝を任せたら
五分も長く眠れるようになった
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