えいえんのつみ/立見春香
 

駅の、白いホームに
ひとつの別れがあって
あなたのわらい声が
おだやかなかなしみをよぶ

目を合わせられない
愚かしい私のことを
あなたはいつもより優しく
慰めてくれている

守ってあげているつもりの
ドタバタピエロだったね
うしなったものは大きすぎて
取りかえすことなどできそうにない

手をつないであるいた街を
背中から眺める私はいつも
ぬけだせない無力さにまけて
ながれだすこころを止められない

この、別れが私に刻みつける罰は
もう終わってしまった恋の想い出ではなく
あなたに違いないほんとうの「この人」を
永久に失いつづけていくこと、そのために死んだ心
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