かぎりない 羨望の詩らべ 安らぎの園へ/むっちゃん
 
疲れ過ぎた旅人 詩さくの森へ ようこそ

樹海のしらべは 虫の競演 ささやく小鳥 つぶやく木陰
小川のせせらぎは 感じる者に寄り添って 曲を創り奏でる

静かなる 七変化の湖は 甘く、辛く ときに酸っぱく 苦味が効いている
憂い、怒りの波高なるとも キラメキ浴びる 光の雨に打たれ 
やがて 明日への活力をたたえて 湖面に山かげを映す

見渡す草原には 収穫された 恵みの糧が
駆け帰えって 感傷し 味わう内に 噛み砕かれ 昇華する

遥かな峰々は 孤独を好む、登頂者を誘う

老いたる人は 我が身の正しさを 無理やり リップサービスで補う
あとの始末はいつも 強い志ざしと 無欲のボランティア精神を 要求する

やがて忍び寄る 闇の世界 絶え間ぬリズム
いくら あらがつても 眠りには立ちうち出来ない
生死の狭間を越えて 深い眠りに、醒めるか否かは 難解な宿題

誰でも いつでも どこでも そして何時までも
素晴らしき 詩るべの園に 今いる
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